今回も留学準備において大事なこと、必要なことを書きたいと思います。(前回に引き続き、こうすれば良かったなぁという私の後悔が多いです笑)
このテーマは2回に分けてお話ししています。
→前回の記事 留学準備で必要なこと①(教授選び&語学)
今回は入試出願、家探し、ビザ申請について。
以前の記事では、留学のメリット・デメリットについても述べていますので、留学するか悩んでいる方の参考になればと思います。
→ 【10の留学のメリット】 / 【10の留学のデメリット】
基本的にこの記事は、ドイツへの長期音楽留学を前提に書いておりますので、全ての方に当てはまるわけではないことを申し上げておきます。
入試
いざ師事したい教授も決まったし、受験しよう!となっても、そこからがけっこう大変だったりします。
まず受験の申し込みの際に主に大事なことは、
- 受験書類
- 書類の提出方法や期限
- 受験料の支払い
だと思います。
入試に関する情報はもちろん日本語では書いてないので、英語もしくはドイツ語で必要事項を調べる必要があります。
正確に情報をメモして、書類などの不備が無いよう、準備することをお勧めします。
大学によって必要なものや期限、システムが違うので、要チェックです。
例えばベルリン芸大(Universität der Künste Berlin)
uni-assistというサイトで日本での学歴証明をしないといけないのですが、かなり早めから準備しないといけないです。(私が知る限りでは、uni-assistは音大ではベルリン芸大のみ必要)
私はuni-assist申し込んだけど、期限に間に合いませんでした笑 もし受験を検討してる人は気をつけて下さい。
提出方法も大学によってバラバラで、
全てネット上にアップロードするだけで済む場合もあるし、
郵送のみの場合もあります。
ホームページで必要事項を全て記入してから、それを印刷して郵送とかもありました。(これ意味あるの?って感じですが、、笑)
また、非常によくトラブルが発生するのが、語学証明です。
おそらくベルリンにあるハンス・アイスラー音大以外のドイツの音大では、入試の申し込みや入学手続きをする時に、語学の資格を証明する必要があります。
大学によっては入学後1年以内に証明できればokのところもありますが、資格がないばかりに入学拒否されることもありますので、要注意です。(そもそも入学時に語学がある程度できていた方が、その後の学生生活にとって良いのは確実)
私が留学中にも、語学の資格が無いばかりに、入学できなかったり入試を受けられなかったりした方々を見てきました、、、。本当にもったいないのでお気をつけて、、、。
あと、少し関係の無い話かもしれませんが、
留学する際は、大学や高校の卒業証明書、成績証明書は英訳(独訳)の原本を持参した方がいいです。原本の提出を求められる時があります。
私は入学手続きの時にコピーしか持ってなかったばかりに、原本を取りに帰るためだけにベルリン〜ヴュルツブルク間、片道6時間のバス移動を往復しました、、、笑
こちらのサイトで、さらに詳しい出願に関する情報が載っていたので、興味のある方は参考にしてみて下さい。
家探し
留学の家事情に関しては、こちらの記事でも少しお話ししてます。(気になる方は→【留学のデメリット】留学へ行くべきか迷う人へ②)
今回は家探しのことについて。
私が住んでいた家
私が留学先での家について話しますと、
語学学校の寮(ベルリン)※楽器不可
↓
団地で1人暮らし(ベルリン)※楽器可
↓
アパートでシェアハウス(ヴュルツブルク)※楽器不可
↓
学生寮(ヴュルツブルク)※楽器可
という感じです。
日本にいる時はドイツの家を探す手段を全く知りませんでした。
最初はドイツ語も全然話せなかったので、ドイツビギナーの私にとっては最初の語学学校の寮は良かったのですが、、、
やっぱり家賃が高いし練習できなかったり、何より部屋があんまり綺麗じゃなくて1、2ヶ月で出ました。(ダニとかの虫刺されが酷くて、部屋変えてもらってる人とかいた)
練習できない家に住んでた時は、ベルリンフィルの練習室を借りたり、公園で吹いたり、大学の練習室を使ってました。残念ながら私は海外の練習スタジオを使ったことがないので、それについてはわかりかねます。すみません!
どうやって家を探すの?
さて、最初の語学学校から後の家探しでは、日本人が運営している掲示板やドイツの家情報が載ってるサイトを利用しました。
たぶんそういうサイトはいっぱいあると思うんですが、今回は私が知ってるものだけ載せておきます。
日本語🇯🇵 日本人向けのサイト。家だけじゃなく、求人、物の売り買い、様々な情報が出てる。ドイツ以外の国の情報もある。
日本語🇯🇵 海外の不動産を扱ってる日本企業。割とお金かかりそうだけど、不安な人は見てみても良いかも。
ドイツ語🇩🇪 ここで部屋探す人も多いのでは。WGとは書いてるけど、様々なタイプの部屋を見れる。
ドイツ語🇩🇪 WG-Gesuchtと内容はほぼ同じ(だと思う)。
ドイツ語🇩🇪 ベルリンの学生寮を扱ってる公式サイト。ベルリン以外にも、大学がある都市には学生寮はあるはずなので、「Studentenwohnheim 都市名」で調べればこういう公式サイトが出てくるはず。たぶん語学学校生では、入居できない。
日本人が大家である物件も割とあるみたいなので、家に関して色々不安な人はMixBやユーロエステートで探すと良いかもです。
WG-Gesuchtとかの海外サイトを使う場合は、大家さんや住民の連絡先が書いてありますので、直接電話やメールをします。(自分の身分や国籍、滞在理由などを伝える)
メールの場合は大抵無視されることが多いので、1つに絞らずにいろんなところに同時にアプローチしておくと吉です。
家探しの注意点
あとは、私が家探しした中で感じた注意点を書いておきます。当たり前のことも書いてますが、参考になれば嬉しいです。
ちょっと多すぎな気もしますが、、、軽ーく読んで下さい。多くてすみません!
- MixBでは、たまに現地の不動産業者が日本語で物件出してる場合もあるので、要注意。(以前お話しましたが、現地の日本人向け不動産業者はトラブル多いので)
- 楽器を演奏したければ、必ず確認。大家さんがokと言っても、近所から苦情が出れば不可になる可能性あり。特に、静かにしないといけない時間(Ruhezeit)は要確認。
- 必ず内見行く。他人の情報、ネットの情報を信用しない。
- 家賃は光熱費込み(Warmmiete)もしくは別(Kaltmiete)かよく見る。使用量多いと追加料金取るところもあるので、Warmmieteでも要確認。(特に日本人はシャワーをよく浴びるので水、ガスの使用が多い)
- 家具付きか無しかよく見ること。(ドイツは家具付き物件けっこう多いです)
- 何かしら手渡しでお金を払う場合は、必ず受領のサインをもらう。(払ったものを再度請求されて、これがあって助かったことあり)
- 契約内容で不明点、不安点があれば、サインする前に必ず聞く。
- 壊れてるところとかは事前にチェック。
ビザ申請と各種手続き(住民登録、銀行、保険など)
外国に長期間滞在するには、ビザが必要です。
留学中の手続きの中でもビザが1番面倒で、必要な書類が多いので、今回はビザの獲得に必要な書類を中心にお話しします。
というか全ての手続きはビザのため、と言っても過言ではありません。
ビザのことは過去の記事で話してますので、追加情報欲しい方は前回の記事を参照してください→【留学のデメリット】留学へ行くべきか迷う人へ②
面倒なビザ申請
何が大変かと言うと、まずビザの申請は、
予約が取れない。
準備するのが大変な書類が多い。
担当者によって状況違う。
日本人、外国人問わず、留学生みんなの悩みの種ですね。。。
特に、移民や留学生が多いベルリンでは予約を取るのはほぼ無理です。
私がビザの申請をしたときは、
寝ずに夜中の2時とか3時ぐらいから外国人局の前に並んで、1日限定50枚か100枚(?)の当日券を死に物狂いで手に入れてました笑
ヴュルツブルクでは一応ネット上では予約できたので、たぶんこんな状況なのはベルリンだけだとは思います。。。
ビザ申請の例 in ベルリン
では、そんなベルリンの外国人局のサイトを例に、実際に見ながら説明してみようと思います。(今回は私が取得した学生ビザを例に話を進めます。労働ビザとかとは違うことも多いと思います。)
まず予約について。。。
はい。
コロナの影響かわかりませんが、現在も予約画面開いても予約カレンダーすら現れず、門前払いです笑
未だに学生たちは夜中から並んでいるのでしょうか、、、?
続いて必要書類。細かいところまでは訳してません、悪しからず、、、。
今回は私が訳してるのでパパッと正確に情報が入ると思いますが、1人で全部読むとなるとけっこう大変ではないでしょうか。。。
私もすごく苦戦して、たくさんの方に助けていただきました。
留学するとこういうことの連続ですので、語学は本当に大事ですね!
さて、ここで一つ補足です。
上記で記載されているお金の証明に関してですが、
両親の収入証明でも大丈夫と書かれていますが、日本からの留学生はもう使えないと巷では言われてるので、それで許可されるかどうかはアヤシイところです。。。
こういうところで、担当者や担当者の気分でOKが出るか出ないか分かれます笑
「え、でもここに書いてあるじゃん!」と抗議しても大体却下されますので、ご注意を、、、。
したがって、可能なら10032ユーロを準備する方が確実かと思います。
ビザ申請に必要な書類と各種手続き
では、ビザを手に入れるための必要書類について説明します。
上記のベルリンの例で言うと、
- 住民登録証
- 生活できるかの証明(閉鎖口座)
- 健康保険
- 入学許可証
- パスポート、写真
- 申請用紙
が主に必要なものかと思います。
赤線で引いたところは、書類を手に入れるために手続きが必要です。
それ以外は、準備はそれほど大変ではないと思います。入学許可証(Zulassungsbescheid)は入試合格後に大学から送られてきます。
では、以下で赤線で必要な書類について説明します。
住民登録 Anmeldung
無事に家が見つかった後は、市役所で住民登録をする必要があります。
でも、そんなに難しい手続きではないです!
まず住民登録をするには、大家さん(Vermieter/in)から「この人をここに住まわせます」という証明証を書いてもらう必要があります。
それと指定の申請書、パスポートを持って担当の役所まで行って手続きをしてもらうだけです。(もしかしたら都市によっては必要書類とか違うかもしれないので、要確認)
手続きのための予約(Termin)が事前に必要かもしれないので、それも確認しておいた方が良いかと。
もし予約がないと、かなり待たされたりする可能性があります。
閉鎖口座 Sperrkonto
ドイツで生活に困らないように、留学生は十分な額がドイツにあることを証明する必要があります。
例えば、上記で申し上げた10032ユーロの保管はドイツの銀行のSperrkonto(閉鎖口座)である必要があります。(もしくは認可されてるオンラインバンキング)
閉鎖口座とは、月に引き降ろせる額の上限が決まっている口座です。
留学生が無駄遣い、もしくは犯罪等に巻きこまれて一気にお金に困ることのないような措置を取っています。
銀行でも口座を作るために必要な書類がありますので、ドイツ銀行を例に挙げておきます。
赤線を引いてるところが必要書類です。これをドイツ銀行の窓口に持って行けば、口座を作ってくれます。
私が口座を作った時には資金源の証明はしなかったはずなので、どんな書類を持って行けば良いのか、ちょっと確実なことが言えません。ごめんなさい。
また、オンラインバンキングを持っている方も多いので、そちらも検討してみても良いかもです。口座開設費や維持費が安いらしいです。
健康保険 Krankenversicherung
ドイツの健康保険は、大学の入学手続きにも必要です。
ちなみにこの健康保険を持っていれば、基本的に病院代はタダです。
私が初めて病院に行った時、治療の後支払いで呼ばれるのを待っていて笑われたことがあります笑
私は大手保険会社AOKに加入していましたが、他にもTKなど色々保険会社があります。
AOKのホームページをざっと見てみましたが、必要書類は明記されていなくて、とりあえず指定のフォーマットに記入して送れば、追加の連絡が来るようになってるみたいです。
日本語のサイトもあったので、一応リンク載せておきます。
https://en.zuwanderer.aok.de/会員になる/
私は直接近所の窓口に行って手続きしました。もしかしたらそちらの方が手続きがスムーズに進むかもです。
遠い記憶を頼りに書くので定かではありませんが、
パスポート、入学許可証、住民登録証を提出したと思います。
その他の手続き
今までご紹介した手続き以外にも、入学手続きやインターネット、携帯の手続きがあります!
先述いたしましたが、特に「入学手続き」は日本から持参しなければならない書類(卒業証明や成績証明)や準備しなければならない書類が多くありますので注意が必要です!
そして日本を発つ時に、そういう証明書類は一式、原本を持って行ったほうが良いと思います。
入試に合格したら大学から連絡が来ると思いますので、その内容に沿って書類を準備して、期限内に提出できれば大丈夫です!(不備がある場合もあるので、早めに提出することをオススメします)
今回は以上です!
あくまでも私の経験とか見聞きしたことを元に書いておりますので、参考程度に見ていただければ幸いです。
そして、少しでも参考になる情報がお伝えできていれば嬉しいです。
積極的に行動して情報を得ていった方が良い場合が多いので、さらに必要な情報をたくさん探していって下さい!
それでは!
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