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【必聴!!】ソロトロンボーンCD おすすめ10選 Part①(1〜5枚目)

トロンボーン

今回は私が、ぜひおすすめしたいソロトロンボーン(クラシック)のCDを2回に分けてご紹介したいと思います!本当は同じアーティストの中でもオススメCDは複数あるのですが、今回は厳選して1アーティスト1枚で!

もはやCDの時代は過ぎ去りつつあるような気がしなくもないですが、まだまだCDでないと聴けない録音もきっとあると思いますので、ぜひ参考にしてみて下さい!

それでは、どうぞ!!


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おすすめのソロトロンボーンCD

①ロマンティック トロンボーン コンチェルト / クリスティアン・リンドベルイ

1枚だけトロンボーンのCDをおすすめしてと言われたら、私はまずこれをおすすめします。私も人生で初めて聴いたCDがこのCDでした。

クリスティアン・リンドベルイ氏はスウェーデンのトロンボーン奏者で、その卓越したテクニックにより「トロンボーン界のパガニーニ」と称される奏者です。しかし、テクニックだけでなく音楽的にも本当に素晴らしくて、彼以上にトロンボーンのCDを世に出している奏者はいないはずです。

だいたいのスタンダードなソロ曲は彼が全て録音しています。

そんな彼のたくさんのCDの中で、なぜこれが1番のオススメかと言うと、それは収録曲に理由があります。

このCDの1〜3トラック目に入っている、フェルディナンド・ダヴィットのコンチェルティーノという曲はトロンボーン奏者にとっては避けては通れない曲でして、プロオーケストラのオーディションでは必ず演奏しなければならないのです。

ダヴィットのコンチェルティーノが入ってるCDはいっぱいあるのですが、奏者によって演奏は全く違っており、その中でも私はリンドベルイの演奏がダントツで1番好きです。そして、伴奏しているオーケストラもドイツ名門のバンベルク交響楽団でめちゃくちゃ上手!

ちなみに他の収録曲もかなりスタンダードですし、いい曲揃いです!ぜひ最初の1枚に聴いてみて下さい!

②トロンボナスティクス / ジョセフ・アレッシ

ニューヨークフィル首席トロンボーン奏者で、アメリカの名門ジュリアード音楽院の教授を務めるジョセフ・アレッシ氏。日本でもとても人気の高い奏者で、何でも吹きこなす圧倒的なテクニックと力強い音色で世界中のトロンボーンファンを魅了し続けています。

彼が監修した楽器も人気で(アレッシホーンと呼ばれるエドワーズ社から出ているモデル)、私も一時期その楽器を使っていました。ただ現在は彼はシャイアーズ社の楽器を使用しています。

彼もたくさんのCDを出していて、どのCDも良いのですが、「トロンボナスティクス」は彼のCDの中でも1番よく聴いたCDです。

収録曲が多彩で、ソロ作品の王道やトロンボーン1本だけの曲、トロンボーンアンサンブル、聴き馴染みのあるクラシック作品やジャズテイストの曲など、トロンボーンの良さを最大限に楽しめる1枚だと思います。

他にも彼は吹奏楽とのソロCDやトロンボーンアンサンブルのCDも多く出しており、どれも聞き応え満載です。ぜひ聴いてみてください!

③プルーフ / 山本浩一郎

先述しましたジョセフ・アレッシ氏の弟子で、シアトル交響楽団首席トロンボーン奏者である山本浩一郎氏。このCDを収録した時はメトロポリタン歌劇場のトロンボーン奏者でした。

アレッシ氏同様パワフルな音色、かつ独特な甘美な歌い回しが私はすごく好きです!

収録曲はどれもトロンボーンソロのスタンダード作品ばかりで、中・高校生のソロコンクールでも度々出てくる曲ばかりかと思います。私が高校生の時に演奏した曲もいくつか収録されていて、何度も彼の演奏を聴いて参考にしました。

大学生の時には実際に彼のレッスンも受けさせていただいたのですが、すごく勉強になることが多くて、今でも実践していることが多くあります。

パワフルで豊かな音色を浴びたい方はぜひ!

④ミシェル・ベッケ 2010 / ミシェル・ベッケ

ミシェル・ベッケ氏はフランスを代表するトロンボーン奏者で、長きに渡ってリヨン高等音楽院の教授を務めてきた方です。

特筆すべきは、何といっても彼の艶のある音色と上品な音楽性だと思います!トロンボーンの概念が変わってしまうような、とっても綺麗で滑るように流れる音楽が本当に素晴らしいです!

 

私も2度、彼のレッスンを受けたことがあります。近くで聴くと意外ととってもパワフルで、かつ艶のある音が遠くに飛んでいく感覚に感動したことを、今でもよく覚えています。

CDの収録曲はどれも上品な作品ばかりで、ボザのバラード、カステレーデのソナチネなどのスタンダードな作品を通して彼の音や音楽の良さを存分に楽しめるCDだと思います。

⑤ロイヤル・コンセルトヘボウの首席奏者たち Vol.1/ ヨルゲン・ファン・ライエン

CDの題の通り、オランダの名門オーケストラ、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席トロンボーン奏者である、ヨルゲン・ファン・ライエン氏のCDです。しかも、数いるオケの首席奏者たちの中で第一弾として発表されたCD!!

彼は先述したフランスの巨匠ミシェル・ベッケ氏の弟子なのですが、彼も同様に透明感があってノビのある音がすごく魅力的です!そして同時にすごくダイナミックかつ繊細な音楽なので、本当にずっと聴いてられます笑

 

彼のレッスンも何度か受けたことがあって、すごく丁寧で具体的なアドバイスを頂きました。そしてドイツ留学中には、なんと客演したオーケストラの演奏会のソリストとして来ていて、恐れ多くも共演させていただき、ずっと感動しっぱなしでした!(その時はマックミランの協奏曲)

そんな素晴らしいトロンボーン奏者なのですが、本当に信じられないぐらい謙虚で優しい方で、私が尊敬するトロンボーン奏者の1人です!

彼の演奏するジャンルはものすごく幅広いです。サックバットなどの古楽器を使った古楽から、ループステーション(自分の演奏をその場で録音し、録音したものを繰り返し再生させながら多重録音する機械)を用いた現代的な作品など様々です。

こちらのCDも

古楽の作品から始まり、ピアノとのスタンダードなソロ作品、トロンボーン1本の作品、ディレイシステム(エコーエフェクトみたいなやつ)を使った前衛的な作品、ピッコロとギターとの作品、オーケストラとのコンチェルト

など本当に様々なジャンルを網羅しています。

彼のCDは他にもたくさんあるのですが、このCDだけでも彼の魅力やトロンボーンの魅力が存分に味わえると思いますので、彼の最初の1枚にオススメです。


この記事を見てくださった方が、お気に入りのCDを見つけられれば嬉しいです! 

次回は続きの5枚について書こうと思いますので、そちらもご覧ください!

それでは!

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